そもそもなぜオーバーホール、メンテナンスしなければならなかったのか
手に渡った人と使い勝手と走行距離、全てにおいて不明瞭。そして、手元に来たときは回すとゴリゴリしてすぐに回転が止まってしまうゴミレベル状態。我慢して乗るも、ROVAL CLXで体感できる漕ぐのをやめたとき何となく押してくれるあの感覚。中速から再加速時の押してくれる感覚と伸び感・・・あれが全く無い。あれを体感できればROVALとして認められるのである。過去記事をなぞった経緯をたどって現在に至る。
圧入するも特殊規格でどうにもなら、、最後は・・・?そして気づいたことは・・・
最後に起こった奇跡
まとめ、気づいたこと
最初に入っていたセラミックスピードのセラミックベアリングについて
外してみるとスムーズに回転していたので、多分、いつしかの持ち主が、圧入の際に締めすぎてゴリゴリになってしまっていたんだろうと思った。
今後、戻してみたらスムーズに廻るんだろう。ということで、外したベアリングは開封と状態確認はしないで保存することに。
また、コーテッドだとも言われたので高耐久と高価格が回転に多少の鈍さを与えている可能性もある、ここはあくまで可能性。
TNI製セラミックベアリングについて
昔、スピードプレイ(SPEED PLAY)のベアリング交換の動画(前篇・後編)やブログ記事を書いたとき(ブログすっとんだのでないですが)海外製のベアリングと日本製のベアリングを比較したことがあって、グッダグダのクソベアリング入れやがってと、その時を境に海外製のベアリングを一切信用しなくなった。
で、オーバーホール時にTNI製に入れ替えて走ってみたところ「異様に転がる」、漕いでないのに前に出ていく感じ。前輪を持ち上げて良く回るってのは性能比較として無意味。
走って、漕いで、漕ぐのをやめてどうなのか?加速していき、漕ぐのをやめたとき止まろうとする力よりも前に押し出されていく感じを体験した。これだ、これが欲しかった性能だ。
あえて自転車屋がよくやってる最初に分解して脱脂を行い別のグリス打ち込んじゃうマウント系?やらないです、デフォルトのベアリング性能を感じるには品質テストをくぐり抜けてきた状態が良いに決まってる。もっと云えば、単価が安く左右買っても5,000円〜6,000円くらいで手に入り、調子が悪くなったら買い替えて打ち替えるスタイルで良いのではと思った。あまり自転車に乗る機会が減って月に1,000kmだの乗っていた頃とは今は違い、カジュアルなライドをすることが多いので調子の悪さに出くわすことも少ない。
リアもTNI製に打ち替える可能性が高まる
次回、ROVAL CLX 64のリアハブ周りをオーバーホールしていく。スターラチェット外し工具がまだ届いていないのである、すごく硬そう。フリーホイールを先に手を付けて記事にするかもしれない。
つづく・・・
同じくCLXを使用しておりベアリングのゴリゴリで困ってる者です。ショップに相談したらいきなりベアリングを叩かれた(圧入の位置を調整したかったらしい)経験から自分で何とかせねばと検索して貴殿の記事にたどり着きました。
フロントのベアリングは叩き出したのでしょうか?
また、圧入の工具について紹介して頂けないでしょうか?
よろしければ回答下されば幸いです。
雷´∀`)ノ キャストオフ
コメントありがとうございます、お店で、結構な打撃で「ガキーン!」ってやられるとビックリしますよね・・・分かります。
当方も、何度もお店でBBやハブをガンガン叩いているのを見続けてきて、ビビらされ続けました。
叩き出し、引き抜きの2方式を2〜3ヶ月くらい情報を集め続けました。
最終的には「叩き出す選択」をしました。プーラー(引き抜き)方式のツールを探し当てるのはかなり時間を掛けて探したものの、
適当なものが見つからず試しに買って使える使えないを判断するコストを考え諦めました。
適切な工具を使用すれば、部品にダメージを与えず外すことができることが実践して理解できました。
以下に情報を書き置きしておきます。ブログの連載で過程を記しています、分からないことがあれば何でも聞いてください。
工具にかなり投資しました、オーバーホール1回か2回やってつもりで決心しました。
工具が高い→やっぱりショップという選択肢もあります。
1.叩き出すための軸
超絶に高額なDT SWISSの純正工具(DT SWISS HWTXXX00NTKRAS ハブ ツール 240)を購入しましたが軸幅が合わなくて泣き崩れました。
アルミ製で、ハブ軸の内径にピッタリ入り、数ミリ出っ張ってる筒があればよいのですが、そんな都合の良いものは見つかりませんでした。工場に設計図持ち込んで作ってもらうレベルです。
結果、自作しています(https://d140.jp/?p=2841)。
2.叩くもの
無反動プラスチックハンマー。叩くだけに6000円は正直悩みましたが、買ってよかったです。
反動がなく、すべての力が伝わってる感じがよいです。安めの無反動ハンマー、ゴムハンマーやプラスチックハンマーでも代用はできると思います。
リアハブはフリーボディー側を叩き、ベアリングを押し出します。
一度外して、接点にグリスを塗ると次回からスルッと外れてくれます。
3.受けるもの
Hope ナイロンホイール – ハブサポートブッシュ。YouTubeでDt SWISS系のメンテナンスをしている動画で見かけて購入しました。リアハブは完璧な仕事をしてくれます。フロントは乗せたときにスパークがナイロン部分に来てしまうので、少しずらして叩くようにしてます。日本だとブッシュという商品が全然出てこないのですが、似たようなナイロンで受け止めるものがあれば代用ができるかもです。
4.圧入するもの
RapidRacerProducts ベアリングプレス & 取り出しツール。大げさな道具も持っているのですが、これも先程の動画で見かけたものを購入しました。各種ベアリングサイズに対応するための変換ツールも必要です。RapidRacerProducts ベアリングキット。現行ROVALはフロントは6802なのでKit9。リアも全部分解して戻すのであればKit11、旧ROVALであればKit7。いま売り切れちゃってますね、リクエストすると入荷が早まることもあります。
5.リアホイールはラチェットリングを外す必要があります。
専用工具(DT SWISS HXTXXX00N5266S リングナット ツール)、純正は高すぎるのでこの辺の商品で代用しました。万力がないと絶対に外れなさそうです、苦労話はこちらに記してあります。。