高額な自転車やパーツであればメンテナンスは簡単で楽なのである。作りが安い製品に比べ精度が高く、雑に組もうが適当に組もうがそれなりに仕上がる・・・ここに気付くまで何年掛かったことか・・・。それに気づく前か気づいた頃の自転車がコレだ。サイズが身長に対して小さいためクリテリウムやブルベでもスピード重視コースの200km~400kmのレンジで投入されていた。
そんな自己メンテ、というか自分で自転車を組むに取り組み始めた頃でビビっていた部分はBB周りとベアリング周りであった。
なにせ、ネットの自転車屋や自転車関連の記事やブログで精密機器過ぎて「自己メンテは皆無」だ「止めろ」だ「外したら二度と使えない」だ「一度外したら使えないので買い替えましょう」だとか散々煽られては数年間ビビリ続けることになったわけであります。
以前のブログでBB周りのメンテ記事を書いてるけど、一番何もしてこなかった機体にメスを入れる。
車体からプーラーで外していく
[2021.04.10 追記]記事内で使用しているプーラーに関してお問い合わせがありましたのでリンクを貼っておきます。
プレスフィットBBボトムブラケット リムーバー&インストレーション bb86 bb90 BB30 BB386 PF30BB
マニュアルが動画リンクのQRコードのみという仕様でした。個人的にはどの仕様のBBにはこの組み合わせという紙ベースの資料が欲しかったのですが、どうやらこの製品は親切心で動画リンクにしたようです。
これと似た構成の製品であれば、なんでも良いと思います。変な中国語やロゴが入っているか入ってないかの違いで出どころは同じでしょう。
以上、話が逸れましたm(_ _)m
分解
セラミックスピードのホワイトグリスが硬化してしまっているのか、そして中は真っ黒・・・シールドベアリングの意味ないじゃん。。シールドしてないしコレじゃ。
清掃・グリスアップ
気づいたこと:セラミックスピードって作りが雑なところがあるよね・・・
そもそも
SPECIALIZED,S-WORKSの自転車に付属するBB30から24mmに変換するコンバージョンパーツが、BBとシールドするっていう思考と設計がなされてなくて、慢性的にゴミが溜まりBBが劣化したり不調に追い込んだりをあからさまに助長しているのがそもそも悪な気がします。汎用性が絶望的に薄いBB30規格よりも24mmのシマノ系をガチで装備するにはプラクシスワークスのパーツが最高最適なわけで。
もはら本家SPECIALIZEDですらBB30を捨てやがったのでなんともな話ですが、買わされた方は捨てるか死ぬまで付き合うかしないと行けないわけでたまったもんじゃない。
洗浄完了とグリスアップ
回転が渋い、新車のフレームセットでベアリング回したときのあの感じです。「え?」ってなるあの感じ。高耐久で渋い、分かるけど実際分解してみてアノザマですからね・・・。気分が悪い渋さをするんですね。
最終的になにをしたかというと、ボールベアリングが無い内側(黒いシールド面)にデュラグリスを薄く塗り黒いシールドをはめ込む。ベアリング側にひっくり返して、メンテルーブをうっすら一周塗って玉になじませる。その上にデュラグリスをうっすら乗せていきオレンジのシールををはめる。または、デュラをうっすら塗ってホワイトかブルーの専用グリスを一周させる。感じで仕上げました。
まとめ
セラミックスピードのベアリング見てると、TNIのセラミックベアリングの方が心地よい気がする。安いし異様に転がるし心地よいし。先日の暴落したS-WORKS POWER CRANKSの件でBB30用のクランクが余ったのでクランク交換の折、メンテナンスを試みた感じです。
メーカーが規格を捨ててしまったこともあり、今後はセラミックスピードでBB30、OSBBのベアリングがゴミのように湧いてくることは少なくなるので、必要な方は手に入るときにストックしておくのも手です。実際1年で2回、S-WORKS完成車外しのベアリングを買いました。2回目は先週です、使わなくても予備用で。TNIのセラミックベアリングも持ってます。いつ使うのやら・・・