パワーメーターに対する意識や感覚

特になし、あと何ワット出そうとか、あと何分頑張ろうとか、FTPだかSFTPだかWebDAVだかTSSだか一切興味がない。
何かしらパワーメーター買わないとなと思ったのは、ガーミンでログ保存するにあたって毎回パワーだけ0か計測なしでグラフが残るのが気になったから表示したいし、消費カロリーの値も精度が増すのではないかという思いのみだった。

パワーメーター遍歴

PowerCal|パワータップ/サイクルオプス パワーキャル 世界で唯一の心拍ストラップ型パワーメーター Bluetooth SMART/ANT+両対応 【品番 30240】

■パワータップ/サイクルオプス■ PowerCal (パワーキャル) 世界で唯一の心拍ストラップ型パワーメーター Bluetooth SMART/ANT+両対応 【品番 30240】
6年以上使ってるけど、いまだ現役。物理パワーメーターとセンサーがGAMIN上で選択するのがちょっtめんどくさいこの頃。

当時、パワーメーターの導入にスタートが10万円や20万円は当たり前という世界観の中、記録だけのための投資額としてはありえない金額である。その中で空気を取り入れて計測するタイプと心拍計に埋め込まれている2種類の仮想パワーメーターがあった。導入も1万円位で行えて「PowerCal」をチョイス。この製品はあくまでも頭のいいどっかの大学が共同で脚計測と比較し仮想値を突き詰めた平均値を出すような仕掛けになっていて「ゴールして保存したら平均パワーが脚で計測したものと近似値になる」というもの。よく、「PowerCal」の走行中パワー計測をレビューをしているのがいるけど、そもそも瞬間風速、瞬間最大風速を計測を目的とするものではない。間違ったレビューやブログのせいで行き場を失ってか、今はもう発売していない。そもそも用途が不明瞭だったのもあるんだろうけど、安くパワーっぽいものを図りたい、見たい人には重宝した製品。5年以上使っている。

4IIII PRECISION 2.0 3D パワーメーター – ULTEGRA 6800

4IIII PRECISION 2.0 3D パワーメーター – ULTEGRA 6800

かなり昔に自転車海外通販で3万円くらいで売っていた。4iiiのロゴが赤いバージョンである。ULTEGRAは175mm、DURA ACEは180mmという構成を所持していて180mmに対応したものがなかったので仕方なくアルテ版を購入。導入も気軽でクランクパーツ付きでお得。左側だけ計測して右側は単純に倍化というか同じ値で計測するものだ。ここで初めて実力が目に見えて分かるようになった。富士ヒルもあと出力を何ワット上げれば90分切れるとか分かるんだけど、自転車に対するやる気がどーんと減った時期にカンフル剤となるかと導入してみたものの「頑張る気には一切ならない」状態。左だけで中途半端でやる気も中途半端。ただ、向かい風で高い数値見て「頑張ってるな」と思ったり、追い風で40km以上出てるのに100W切ってて「頑張ってないな」の目安にはなった。

SPECIALIZED S-WORKS QUARQ パワーメーター

SPECIALIZED S-WORKS QUARQ パワーメーター
SPECIALIZED S-WORKS QUARQ パワーメーター

S-WORKS VENGE VIASのローンチ時に限定カラーで出てきたパワーメーター。定価が24万円もするイカれた機材。スペシャライズドの試乗会でVENGE VIASに乗ったときにこれが着いてて、アラサイで自分の最大出力を計測してみたことがあった。「760W」。これが己の最大出力。ホビーレーサー企画のイベントで立川のバンク走ったときも時速56kmで脚が攣ってビギナークラス準決勝で敗北した思い出も蘇る。最高の機材で最大出力をお目にかけてしまったのである。片側センターで両脚計測、技術力の結晶なんだろう。この辺くらいから左クランク計測器を持ったパワーメーターがぞろぞろ出てくる感じだったかな。

両脚独立センサー型の登場の影響か中古で安かったんで買ってみた。キャブ値が変な数値出しても調子良くも悪くも自己責任、スパイダーもSRAMだしね。
両脚独立センサー型の登場の影響か中古で安かったんで買ってみた。キャブ値が変な数値出しても調子良くも悪くも自己責任、スパイダーもSRAMだしね。

片側センサーで両脚計測のパワーメーター

世のブログやレビューはクランク型・ペダル型共に両側独立センサーのパワーメーターをべた褒めだ。よく技術をパクリより良いものを出してくるスペシャライズドも散々世話になったかのQUARQを捨て、独自にパクってパワーメーターを出してしまったくらい時代は両側独立センサーのパワーメーターだ。スペシャは出すのは良いけど初期型に手を出して今まで良いことが一切ないし大抵碌なことがない、2世代目から爆発する感じ。

んで、GARMIN信者6年目のあたしも素直にGARMIN VECTORに投資すればなんら出力計測に困ることはない。ただSPEEDPLAY使いであるのと、このGARMIN VECTORは、VECTORという名前のSPEEDPLAY用パワーメーターを制作していたベンチャー企業だったかを買収してしまったのだ。夢のSPEEDPLAY用パワメを闇に葬り去った恨みもあるし、LOOK系のクリート付けるのもロングライドやブルベに影響が気になってどうにも手が出なかった。

そんなGARMIN VECTORは計測値の項目やビジュル周りのインターフェイスは、パイオニアに次ぐ充実度だ。

QUARQのパワーメーターは一体どこまで何を表示できるのか、ざっくり追ってみることにした。

QUARQ S-WORKS パワーメーターをGARMINで表示させる

前提

以下、GARMINのスクショは住宅密集地で距離も稼げない場所で、適当に低速でざっくりスクショボタンで撮影しているので参考値程度です。

パワーバランス

QUARQ S-WORKS POWER METER + GARMIN EDGE 1000
QUARQ S-WORKS POWER METER + GARMIN EDGE 1000

世のブログや海外のYouTubeのパワーメーター比較で出てくる内容だが、左右の出力のバランスがあいまというものだ。
なるほど、左が47%なら右は53%と合わせて100%になる理屈か。見た目はかなり適当で悪い印象になってしまう。
特に動画は片足で漕いでもQUARQは30%くらいパワーが残るような表示をしているし、同時に表示した比較対象のGARMIN VECTOR 3は0%-100%とペダル型ならではの明瞭な数値が出ている。でも、しかしだ・・・

果たして24万円もするQUARQのパワーメーターが、こんな雑なプログラムなんだろうか?

動画を観ていても実際漕いでみても疑問が湧くが・・・

QUARQ S-WORKS POWER METER + GARMIN EDGE 1000
QUARQ S-WORKS POWER METER + GARMIN EDGE 1000

QUARQのパワーメーターは12時→6時が右脚、6時→12時が左脚という計測方法だ。6時から12時にパワーが掛かるということは引き足を使ってるのではないか、GARMIN VECTOR 3が引き足の数値を取っていないとすればVECTER 3を推したい場合はうってつけの手法だ。上の画像は左脚だけで数秒漕いだときのスクショだ、片足で漕いで見ると分かるが足を上げるには引き足を要するので、いくらかパワーは計測されてしまうのは仕方ないのだと思った。
ちなみに画面上数値が表示されていない項目は、計測できなかったものか表示するまで距離乗っていなかったものによる影響。

じゃあ比較動画はなんなんだ?パーセンテージは良いけど、実際どれくらいワット数を見る方法はないのか?

GARMIN EDGEのサイクリングダイナミクス

表示できる確証はどこにもないが、万が一でも表示できたら片足ずつの出力が目に見えて分かるはずだ。

QUARQ S-WORKS POWER METER + GARMIN EDGE 1000 - Cycling Dynamics
QUARQ S-WORKS POWER METER + GARMIN EDGE 1000 – Cycling Dynamics

雷´∀`)ノ  表示できた!すげー!

左足だけで漕いでる状況で、引き足をしないで回すだけにしたところの数値。出力の合算は133W、左脚126W、右脚7W。バッチリだ。片足で踏んでも反対側に20%も30%も出力が残ることはなかった。

ちょっと驚いたのは、センターオフセット(Platform Center Offfet – PCO)の表示軸も動いているところだ。これは実走したときに詳しく見ていきたい。ただ、左右独立した数値が出るわけではないのでオフセットのライン表示はバグか何かかも知れない。

まとめ

片側センサーで両脚計測も全然行けますな。所持している自転車がBB30なもんで、そろそろSHIMANOクランクとBB30-24コンバージョンにゴミやチリが砂が詰まってジャリジャリ言い続けるのとメンテが大変でどうしようか悩んでいて、いっそBB30にしちまえ!とクランクを物色していたら安めの中古が出ていてラッキーだった。YouTubeのパワーメーター比較動画の疑問もスッキリした。思い切ってebayでVIAS限定カラーも買ってしまった(中古だけど)。

  • 片側センサーで両脚計測は、当時張った値段だけの根拠や性能は出せている感じがした。
  • SPEEDPLAYのパワーメーターがほしい。
  • ブログやYouTubeの性能比較動画は真に受けては行けない(この記事も含めて)、自分で納得したときが答え。

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自転車,

Last Update: 2020-05-04