ストリートファイターに対するコンプレックス

ストリートファイター2シリーズを完全移植されたと思われるゲーム機やパソコンでやったことがないバージョンが存在する。以下登場する話でも、何万円も何十万円もかけて設備を整えたり、それだけのためだけに投資をしてみて納得がいくのかどうかを、幼少から成人以降まで延々と続けてきたが、業務用基板以外の手に入れプレイしてきたすべてのストリートファイター2シリーズが「完全移植ではなかった」ことに対するコンプレックスが存在した。

年始から、そういえば過去に出たスト2シリーズってどうなんだろう、完全移植って過去に成立していたのかなとか思い時間があれば調べたりしていて。
「いつになったら完全移植(※業務用と全く同じ挙動と性能)で家庭用ゲーム遊べるのだろう」と思い続けて、半ば近代的な家庭用ゲーム機で実現していないことにいい加減腹が立ち、基板とコントロールボックスを所持していた時期もあった。

今まで、手にしたことがないプレイしたことがない機種では「完全移植が実現されていたのかどうか」を今まで知れていなかった。

ストツーとは

ゲームセンターのストリートファイター2(ストツー)は最高だ。

ゲームセンターのストリートファイター2ダッシュ(ストツーダッシュ)は最高だ。

ゲームセンターの超高速のストリートファイター2(?)は最高だ。

ストリートファイター2ダッシュターボ(ダッシュターボ)は最高だ。

スーパーストリートファイター2(スーパーストツー)は最高だ。

スーパーストリートファイター2Xは最高だ(スパツーエックス)は最高だ。

こんな青春を過ごしてきた。

ハイパースト2は・・・電圧がシビア!

出会い・思い出

年末になると家族で御徒町の多慶屋に出向き正月料理を買うのだが、綾瀬駅か仲御徒町駅かうろ覚えながら(多分綾瀬)オモチャ屋の外に置いてあった小さな筐体に入っていたのがストリートファイター2だった。プレイしたか記憶がないが、デモ画面で戦うかプレイした緑色のブランカに恐ろしさを感じた。

綾瀬駅高架下にあった「おもちゃのキリン」だったかな・・・外に置いてあったのは確かなのよね

その後田舎に帰ると、近所のドライブインに友だちと集まるようになりそこにあったのがストリートファイター2と対面台のストリートファイター2ダッシュだったか。

ケン使いであったが、スト2は4面のリュウに勝つか負けるかの死闘を繰り広げたのを覚えている。
子供で金があるわけではなく、ドライブインは1回100円ともありプレイは命がけ。スト2よりもダッシュは足払いで必ず敵が転ける仕様だったので、困ったらそれで勝つという上達するための逃げ道があった。これに助けられて心折れることなく続けられていたんだと思う。

対戦

キンカ堂 ものすごい数の筐体が置いてあった

2駅移動するとスト2ダッシュが何十台もテーブル筐体かキャビネット筐体で並び、50円でプレイできるが、猛者が揃う場所があった。
電車賃抜いて400円持ってても8回遊べる。勝てばずーっと続けられる、少しずつ強くはなっていくが家で遊べたら良いなとか夢物語であった。

スーファミ版のスト2が発売される

これを売るためだけに独立して会社と店を作った人がそういえばいた。

玄関の掃除や風呂掃除で得た駄賃、小遣いや見つけたら集めるギザジュウ(サイドがギザギザの10円)10円とか50円とか小銭が郵便ポストの貯金箱に溜まって、それを自販機に入れて100円に戻し2プレイだけスト2をやる。

そんなお財布事情だと、人のプレイを見ているかデモ画面を眺めているかで、特にARCADE版のデモ表示・デモプレイに関してはそのキャラ選びから動きまでパターンを記憶してしまうくらいのレベルだった。

みたいなことをしていた時期にスーパーファミコンでスト2が発売された、それはそれは衝撃的だった。「家で遊べる」のと「マスコミのあおり」でで日本中が湧いた。

風呂の左側にも提灯。なんとも粋が効いてる贅沢なスーファミ版。

家にスーファミがないので友達の家で遊ぶわけだが、すごいんだけど、なんか違う。声が大中小で声色変わっちゃうし、ファイト言わないし、キャラ小さいし。大画面で暴れる感じがしない。1万円出してもだめなんか・・・

PCエンジンDUOを買う

その、年末に行く多慶屋でスーパーファミコンを買いたかった。生産数が追いつかず田舎では買うことができない。都会なら売ってるだろう、ステンレス車両の地下鉄で地獄に送り込まれるんじゃないかとビクビクしながら南千住から地下へ潜る日比谷線。

しかし、売ってるわけもなく。

当時PCエンジンをやられてもらう機会や、友達の何人かがPCエンジンを持っていてPCエンジンを買うのもありかと無理くりPCエンジンDUOと300円だった体験ソフト集(天外魔境2とドラスレの体験版)を買って帰った記憶がある。

PCエンジンのFIGHTING STREETを買う

どうしても家でストリートファイターがやりたい。なんとかやつ方法はないかと雑誌の通販広告欄のゲームの価格リストを眺めていると「ファイティングストリート」と「ストリートスマート」というゲームが出てきた。もしかしたらどちらかがストリートファイターっぽいことが出来るかも知れないと、雑誌の付録であったPCエンジンカタログを開くと「ファイティングストリート」が、その昔でかい筐体にでかいボタンのストリートファイターと同じ画面が出ているではないか!

その当時、電話して購入したのだけど当時ってどんなフローで買ってたのか覚えてないけど、多分代引き可なんかで届いたのかな。

いまだにコレクションとして健在だ。

PCエンジン版ファイティングストリート

うおおおおおお!って起動したとき震えた当時。
ゲームセンターと一緒だ!と喜びと感動で、その後ポンピングワールドも買った記憶がある

ストリートファイター1をテーブル筐体の6ボタンを一度、でかい筐体でかいボタンを二度しか見たことがなく、
当時画面もしょぼかったことからPCエンジン版は完全移植されたものだろうと思い込んでいた。でも雲が動いていたような気もするけど・・・サクッと確かめに行く手段が田舎者にはない。

この迫力のある何十かの塔。木の枝と葉の間が空なんだが・・・
このステージは雲が流れていたような気がしたんだけど、とにかくやりまくった。
ゴニョゴニョ十字キー動かして偶々必殺技が出るのはゲーセンと何ら変わらない、裏技でサクッと必殺技が出たような。

業務用ストリートファイター

ん、、、本家。
グラフィックの書き込みレベルが圧倒的に違う。これを同じだと思っていたのか、音楽がCDだったのと容量が潤沢だったことで本物と勘違いする。
やっぱゲームって音楽とか効果音大事ですな。。
塔と木が別の位置だ・・・これは知らなかった。
GEKIステージも風情の力強さが半端ない。こりゃまいった。話が逸れました。

PCエンジンのスト2ダッシュが発売される

PCエンジンユーザとなったもんで、ただいまPCランドを欠かさず見ることになり、ある時、NECのCMで突然スト2ダッシュのCMが流れる。次の回に録画して何度も何度も再生しまくる、PCエンジンで、ROMカードで、景色や、キャラや、音声合成やらを何度も何度も見まくって家でついにスト2ができるときが来るのかと沸きに沸いた。

はど、はどーーけんというところの再現が素晴らしいのです。象も泣くし2頭少ないけど。

発売日が6月12日(土)だ。9日から11日まで修学旅行だ、もう修学旅行などなんの記憶も残ってない、上の空だ。この3日間を如何に速攻で流して、振替休日である12日に最速で手に入れるかが勝負だった。

どこで金を工面したか覚えてないのだが、ソフトが9800円。6ボタンパッドが3980円くらいした、それを2個買ってるから2万円近く握りしめて越境した田舎の都会へチャリを走らせて手に入れた。

内蔵音源とハイスピードROMと表示色数を最大限業務用に近づけ、テンポの良いゲーム感が最高だった。

ROMカードの高速度、ラウンドワン、ファイトも音声合成できっちり言う、ユーウィンも言う。完璧だ。ラウンドワンのテロップのグラデーションもアニメーションもキャラ名のグラデーションも完璧だ。ほぼ完璧だ、見た目は異なるがスーファミ版とは抜け出ていると感じた。死ぬほど遊んだ。

特に、スーファミ版になかったフォントの太さや形状、グラデーションに至るまで再現性は高かった。
透明オブジェクトを置けない仕様を活かして、点数を外に逃がし、勝利のピースアイコンを予め設置しておく工夫が最高だった。

スパ2のサントラCDが出たあとは、友達とDUOにサントラ、スト2ダッシュROMカードをPCエンジンに刺してROMのBGMをOFFにしながらそのステージのサントラをBGMに爆音で流してスト2ダッシュをやりまくった。業務用と進行のテンポが近く、飽きずに死ぬほどやった。

スーファミ版スト2ターボが速攻で発売される

1ヶ月後には、ダッシュターボのスーファミ版が発売されてしまう。PCエンジン殺しもいい加減にしろ、そんな製品。

前に出てきた50円のゲーセンには、海賊版のスト2(超高速なやつ)も置いてあった。スト2ダッシュのレインボーがあったかどうか定かではないが、ダッシュターボは空中で技を出せる海賊版が面白すぎるという対策で出してきた製品だ。

打撃音・防御音がやっぱ独特。スーファミ版は容量が潤沢なのか、風呂場に提灯が左側にもあるのがなんとも羨ましかった。

この頃は、色んなゲームで全国大会があって、友達同士で店舗予選を勝ち抜いては全国大会のチケットを得るのに燃えていた。

スーファミ版のスト2ターボは実際国技館の全国大会に出場している。水野美紀が春巻をやっていた。春麗。親が金をくれなくて移動費やメシ代にガチで困った記憶がある。

ラウンドワン!とか喋りも追加したものの、音がこもっているには何とも言えないもどかしさは残った。

ゲーセンはひたすらダッシュターボからスーパースト2へ

この頃のケン使いは負け知らず、リュウケンでひたすらって感じであった。でも、みんな熱が冷めていくなかスーパースト2が出てくる。

田舎のゲーセンにて

近所のバッティングセンターで8人筐体が並んでいるけどトーナメントをやる人がいるわけでもなく、1人でゴミみたいなCPUと戦う&ターボがなくなったクソ遅いゲームで退屈極まりない。これで100円は効率が悪すぎる。そんな中電車で30分も移動すると、田舎の大都会の駅にユニーだかベルタウンだかあって、そこで対戦台を目の当たりにする。48連勝するサガットとホンダの一戦。酷いゲーム、超絶なクソゲー出しやがった。と思いながら帰ったら、数カ月後にスパ2エックスが出てくる。

高校生の自分、移植に思いを馳せる

ゲームセンターの筐体じゃない場所でスト2が動いてるのに憧れる

高校生のころは図書室にベーシックマガジン(表紙とインデックスのアーカイブサイトのご紹介)とパソコン系の月刊誌が新旧必ず置いてあり、毎月楽しみにしてた。そこでX68000版のスト2ダッシュのゲーム画像、グラディウス、グラディウス2、パロディウスだ、源平討魔伝、R-TYPEなどの業務用で羽ばたき活躍するゲーム画像と同じ画面じゃん!な画を見て「完全移植じゃん、まじかよ・・・」と憧れを抱いたのを強く覚えている。

スーパーファミコン版 スーパーストリートファイター2

そんな中スーファミ版のスーパースト2が発売される。あいも変わらずスーファミは持ってないので、友人宅で修行し地方予選で勝つとかやってた。

喋らないのとか結構あるのよね、独特の籠もった効果音とか。

これもなんとか全国大会には出たものの、やっぱスーファミ版である。そんな中出てきたのが、FMTOWNSのスパ2だ。CM動画(BGMやSEは聞こえないものの)でTホークがぶん回す映像かスクリーンショットを見て、なんなんだよパソコンは!と羨みまくったのを覚えている。

救世主であったはずの3DO版スパ2エックス

3DO版 スーパーストリートファイター2X デザインは最高。

個人的な能力というか集団の能力というか、3DOが手に入るチャンスがあった。その前に、パナソニックを扱うお店で3DOのデモがあり、そこでスパ2エックスを体験したのを覚えている。なんか音楽違うけど、Qサウンドだし、キャラがでかいのが動いてる!

でも、なんかラウンドワン、ファイト!の音声に厚みがない。あの業務用の音楽の立体感がない。包まれている感じがしない!ユーウィン!の音声の立体感もない。デモだ、これはデモなのだ。製品版になったら超絶Qサウンドの音声とBGMがガツーン!と刺さる!それが3DOだろ!そうなんだろ!!!と自分に言い聞かせる。

ちょうど発売したその日か、祖父がなくなったりして色々あったんだけど、3DO版のスパ2エックスと6バタンパッドであるリアルパッドソルジャー(まだ実家にあった)を2種(青ボタン、赤ボタン)版を購入した記憶がある。

アナウンスに立体感もなく、BGMがアレンジ版で「何してくれてんの?」って強く思って、さらに背景で動くもの動かないものが目についたり、リュウの膝蹴りがカットされていたり、なんかキャラ小さくないか?リュウの前髪がおかしい、ビデオ端子かS端子でボッケボケで分かりづらいけど、業務用と形が違う・・・腕を上げる勝ちポーズがなかったりと劣化ばかりを感じることが多かった。

X68000やFM TOWNSはゲーセンと同じ音源と挙動で楽しめるんだろうなと期待と憧れは止むことはなかった。。

3DO版 スーパーストリートファイター2X

なんかキャラがちっさいのよ
多重スクロールもしない、背景がペラ1。ハードの性能とは言え、次世代機と言って良いのか悩ましいハードウェア性能。
でも、読み込み速度はPS版やSS版よりも幾分早かった気がする(NOW LOADINGの文字が出なかっただけかも知れない。)

3DO版 スーパーストリートファイター2X アケボノフィニッシュ
スパ2Xをやりたいことを「光りたい」「あ〜光りたい」「ものすごく光りたい」と表現してた時代があって楽しかった。

なんか文字も無理くり詰め込んでごまかしている感じが涙ぐましい努力を感じる、がリュウの膝蹴りは出ないし、勝ちポーズも1つしかない。しかし、当時家庭用で曙(アケボノ)スーパーコンボフィニッシュを出せるのは3DO版だけだった。

3DO版 スーパーストリートファイター2X

BGMがアレンジ版じゃなければきっと我慢できたはずなんだ。
ガッカリはしたけど、やっぱ死ぬほど友人と対戦してたし。投資した元は取ってるはず。
そう思うと、3DO版はマシな方だったのかも知れない。

30年経過して色々勘違いをしていたようだ

1つ目の勘違い、アレンジBGM

ネットの情報でもアレンジ版のBGMは3DOが最初と言われているが、1994年10月28日に発売したFM TOWN版が僅かに先にアレンジ版のBGMで出ていることが判明した。3DO版は祖父の命日に近い1994年11月13日であり、2週間ちょっと時期がずれている。

3DO版だけの黒歴史かと思ったら、FM TOWNも同罪だったことで悔しさは半減した。

2つ目の勘違い、FM TOWNS版 スーパーストリートファイター2の移植度レベル

雑誌の広告やテレビCMでTホークがメキシカンタイフーンをガツーンと決めてるようなスクショか動画をなんとなく覚えているんだけど、とにかく「業務用と同じなんじゃないか」「さすがパソコンだ」と期待と羨ましさを感じつつ、3DO版のスパ2Xを買ってしまって劣化移植を噛み締め、コンプレックスを超絶に抱いたことを覚えている。

FM TOWNS版 スーパーストリートファイター2 トレースバトルってなんだ?
FM TOWNS版 スーパーストリートファイター2 カラーエディット

独自のカラー値を設定できて保存もできる機能が楽しそう。
設定中 キャラが構えのアニメーションだけでも動いてほしいもんだが、無情にも静止画。

FM TOWNS版 スーパーストリートファイター2 黄色好きだから黄色にしたら近いカラーいたな。。。
FM TOWNS版 スーパーストリートファイター2

やっぱりなんかキャラがちっさい、見た目とBGMが3DO版となんら変わらない。う〜む。

CD-ROMをFM TOWNSのエミュレータで動かしてみたら動いた!FM TOWNS版のスーパースト2は、憧れていた完全移植とは大きくかけ離れていたどころかむしろ3DO版と同じ見た目や作りをしていた。リュウの勝ちポーズは2パターンあるが全体的にキャラが小さい、多重スクロールしないし音楽はアレンジとか移植の再現度は低く、完全移植とは程遠いことを実感してコンプレックスが1つ解消できたし、完全移植されたに違いないと勘違いの記憶を正しく置き換えることができた。

キャラの色を変えられたりできたっぽいところが良かったのかしら。

3つ目の勘違い、X68000版 スーパーストリートファイター2の移植レベル

X68000版 スーパーストリートファイター2 見た目は完璧だが・・・
X68000版 スーパーストリートファイター2 う〜ん、音が変だぞ。
X68000版 スーパーストリートファイター2 デモ画面

音楽BGMは内蔵音源ではしょぼく、MIDIで厚みをもたせることもできるがオリジナルと同じ音を出すことができないのが凄く惜しい。フロッピーディスクの読み込みを何枚も行うのが厳しい、デモ画面が必ずキャミーになる。読み込みを最小限に抑える処置なのだろうが業務用と挙動が異なる部分を見てしまうと「これじゃない」感が一気に増してしまう。HDDにインストロールするとディスク挿入を促す問題が解決できはするらしい。

X68000版 スーパーストリートファイター2 この画面が結構衝撃的。
X68000版 スーパーストリートファイター2 さすが最も業務用に近いだけあり、ドット絵は完璧に近く画面上の迫力が違う。BGMが悔やまれる。

結局、X68000を購入してスパ2のフロッピーディスクを用意したとしても、完全移植を感じるには至らなかったようだ。

4つ目の勘違い、X68000版 ストリートファイター2ダッシュの移植レベル

X68000版 ストリートファイター2ダッシュ Sの文字の切れ具合も完璧 期待が高まる が・・・

じゃあオークションで高騰しているX68000版のスト2ダッシュはどうなんだ、さわりBGMも完璧っぽい気がする、これこそ最高傑作の移植なんじゃないか!まるまるコピーしたんちゃうか!と初見。

X68000版 ストリートファイター2ダッシュ

あれ? 殴る音がPCエンジン版ぽいぞ・・・???? ペチぃ!!!!!って・・・

X68000版 ストリートファイター2ダッシュ

ロゴの登場が1パターンしかないぞ・・・???回転してこないじゃん。

と思ったらつべ動画で回転しているバージョンも見れた。
なぜうちのは回転しないんだ?

X68000版 ストリートファイター2ダッシュ なんか声が全体的に高い・・・

グラフィック面は完璧なんだろうけど、声が甲高い・・・

なんでこんなに声が高いんだ、投げの声が特にやばい。

効果音がPCエンジン版に近くてしょぼい大パンチの「バーン!」ってのがまるでない。一体どうなってるんだ?

X68000版 ストリートファイター2ダッシュ ロードするんかーい!4枚組のダッシュフロッピーディスク。

ロードの暗転時間もほんのり気になりだしたところで、打撃音が「ペチっ!」「メリッ!」としょぼく声が高い。今まで完璧だと思っていた機種のスト2が想像以上に完璧ではないことが分かった。。これも勘違いだ、コンプレックスが解消した。

サターンかプレステのストリートファイターコレクション

SS版とPS版どっちも買うことになるストリートファイターコレクション
PS版がメモリだかなにかの都合でSS版より劣るような感じだった気がする。

次世代機、当時、次世代機。これには期待した。期待しまくった。

ストZERO2との2枚組だったか
セガサターン版 スーパーストリートファイター2X(スパ2X) 
絶妙にXロゴの右側が見切れているのは気のせいだろうか。。。
セガサターン版 スーパーストリートファイター2X(スパ2X)
常にロードが走ってテンポが悪い。
セガサターン版 スーパーストリートファイター2X(スパ2X) 
ファイトの声も厚みがなくテンションが下がる。キャラもBGMも完璧なのに、もう少しじゃん!これじゃ3DO版と変わらない・・・悲しい。
セガサターン版 スーパーストリートファイター2X(スパ2X) 
アナウンスの声に厚みがあればなんてこたないじゃない・・・なんでそこラスト頑張らないんだろう。
セガサターン版 スーパーストリートファイター2X(スパ2X) 
ショートカットシステムでロードを減らす機能もあるけど
セガサターン版 スーパーストリートファイター2X(スパ2X) 
勝利コメントもなく淡々としている画面を割り切って遊んではいたが、期待する挙動じゃない。

その後出たPS2版ハイパーストリートファイター2

敵キャラが必ず1番目のカラーになってしまうストレスや色々移植に対するボロを見つけまくって、アンケートハガキ の裏面が書ききれず外側を回り表面に到達するくらい書きまくって、お礼にQUOカードを貰ったくらい移植に対するこだわりは人1000倍強い。(もしかしたらPS版のストコレかも知れない)

エミューレータと出会う

その昔はスト2が辛うじて動くレベルだった。

大学時代にMAMEと出会い、動くの動かないだの現在に至る20年近く付き合ってる存在。でも、あまり気が乗るものでもなく、ちゃんと移植されて商売が成立するものに対価を支払いたいものだと思う日々が続く。

基板に走る

半ば、諦めていた。業務用とおんなじものを詰め込める時代が来るのだろうと思っていた。しかし、来なかった。
基板を所有しリリースまで写真があるはずなのだが、全く出てこない。。

CPSチェンジャーが通販で出たときはびっくりした。

一時期、スーファミのスティックコントローラを使ったCPSチェンジャーサービスをカプコンがやっていた。CPS2まで発展せず惜しい存在はあったものの。数万円で揃えることができたようなできなかったような。しかし、スーファミのスティックがしょぼすぎて買う気になれなかったのを覚えている。

何にも移植されないゲーム基板をひたすら買い漁ってた時代があった。これは伝説のCPSYSTEM3のWAR ZARDをつないだ我が家の様子。

2000年代は、SIGMAのコントロールボックスAV-5000と9000系のスティックを買って基板を集めてプレイした時期が何年かあった。当時は基板が割と安く手に入り、相当枚数持っていた。

諦めた、そして知ることになる

同じものは作れない、ぶっちゃけゲームセンターで金を入れる行為から家庭用とは異なるのだ。移植は、目や感覚で似たようなものを再現する行為であって、同じプログラムを落とし込む行為ではないことに気づいた。

このコロナにあえぐ本日、PCエンジンのR-TYPEが目コピでハドソン社によって再現されたことを初めて知り驚いた。

慌てて、X68000のR-TYPEの動画やエミュレータで再現できるか調べた。

その目コピの情報をTwitterで投稿した人によれば「X68000のやつは一回り小さいし出来が悪い」的な話が書いてあった。

X68000版 R-TYPE

X68000 R-TYPE
X68000 R-TYPE

確かにこじんまりしている。プレイする気は全く無いのでアレなんだけど、デモ見ている限り一回りちっちゃい。これはPCエンジン版がいいね、たとえX68000版が2重スクロールしてたとしてもだ。

まとめ

移植に対する意識が芽生える起源はPCエンジン版のR-TYPEだったのかも知れない。

見事なまでの再現プリ、ハドソンすごい。ハード作ったメーカー故の引き出しですな。

当時駄菓子屋とかにあったR-TYPEは画面が焼けていたり、小さかったり、ビーム砲でボケていたりしたので、PCエンジン版のエンジン版を見せてもらったときはキレイだしゲームセンターのまんまじゃん、なんだこれ!と驚いたのを覚えている。R-TYPEがとりわけ好きなわけではないが、移植作に対する基準をここで設けてしまったのかも知れないのである。

改めて、完全移植されたスト2はこの世に存在せず、移植は無理と諦めた。

いままで、完全移植をされてただろうと思っていたものがそうでもなかったことが分かった。PCエンジン、3DO、サターン、PS、PS2、HD版のXBOX360やPS3やSTEAM版と投資を介して完全移植を求めてきたが業務用基板と同じものは無理だと理解した。

諦めるも何も、XBOX以降のハイエンド機で再現されるスト2は出来損ないのエミュレーション上で再現しているものだ。見た目や音が完全に再現されていても無理くり動かしているのか、レスポンスの悪さや操作性がいまいち過ぎてほとんどプレイするに至ってない。

その際に、ホンダステージの風呂場の曙模様も、ガイルステージの空軍っぽい模様も、移植時にうっかり書き換えられてしまうケースもあり、より完全移植どころか劣化移植が加速してく状態。

そういえば「斑鳩」という作品も、業務用(DC用)とXBOX版、GAME CUBE版、STEAM版とフィーリングが異なり別ゲームと扱われるほどシビアな人は世の中大勢いると感じたこともあった。もう、これは基板か、所持する基板に応じてエミュレータを半合法的に嗜むしかないのかもしれない。

スト2移植の苦労を理解できるまとめ動画があったので メモしておく  

おまけ

X68000版 グラディウス2

X68000版 グラディウス2

MIDI音源を介さないと最適にならないのか、BGM以外は完璧だと思う。スプライト欠けもレーザーやリップルの半透明な処理もなさげ。(沙羅曼蛇は描画にかなり無理しているのが3面で分かったが・・・グラ2もかけちゃうのかな)
そう思うとPCエンジン版のCD-ROMゲームってすごくて、BGMってゲームの中で重要ですなって思った。BGMちょっと違うだけでここまでガッカリするもんなんだな、実際してたし昔。

おまけ X68000版 餓狼伝説

X68000版 餓狼伝説

デモが敵でもない。メモリの都合か同キャラになっている。BGMもこんなんだっけか、よく覚えてない。

FM TOWNS版 スーパースト2

アレンジ音源が3DO版だけじゃなかったという証拠を掴んだ系統の映像。最終的にはCD-ROMからFM TOWNSエミュレータで聴けたけども、6ボタンが再現できずどうにもこうにも。3DO版もそうなんだけどキャラの画が微妙に異なってる気がする、画面比率と解像度の問題なのかもしれない、なんか違うのよね。ていうかコンテニューしすぎだなこの動画。

キャラエディットで色が自由に設定できるの良いなFM TOWNS。。

PCエンジン版スト2ダッシュとARCADE版スト2ダッシュ

PCエンジン版 スト2ダッシュ 見た目とレスポンスに拘った作品。
筐体と基板で何十万円も掛かると思えば2万円くらいで遊べたのはやはり良かったのだ。

PCエンジンが吐き出せる解像度が、256×240、320×240(N/A)、336×240、512×240とあるが頑張れば再現できたのではないかという気もするが、やっぱスーファミ版とかデータの使い回しがあるのかな。。

384 x 224 ドットでこの解像力。ゲームセンターって偉大だった。スト2が偉大だった。

PSP版 ストリートファイター2とアーケード版ストリートファイター2

PSP版のスト2 本田ステージ

PS版で発売した「カプコンジェネレーション ~第5集 格闘家たち~」のデータ使いまわしなのかな。一瞬NOW LOADINGの文字が出るところに違和感を感じつつ、なんか全体的にアナウンスやキャラの声が全部音程が高くてハイテンション気味なのだ。画面比率の都合か体力ゲージが心なしか低くて詰まってる。風呂桶の色もなんか違う。

アーケード版 ストリートファイター2 本田ステージ

解像度を調べていたら、解像度視点でスト2の移植についての考察が書かれている記事が出てきたので貼っておく。

ARCADE版 スト2ダッシュ ベガエンディング
やはり体が覚えている、比較的ダッシュはクリアしやすいバージョンだった。

Categorized in:

ゲーム,

Last Update: 2020-04-04